阪神淡路大震災の時に思ったことです。「まさか」私が初めて体験した大地震です。地震大国に住む以上は、いつ地震が発生しても不思議ではありません。頭では、理解しています。実際は、地震の準備をしている人は、僅かです。
コロナ感染は、突然世界を混乱に導きました。過去に色々な伝染病が発生して多くの人が亡くなったことは歴史の教科書が教えてくれます。自分にとって大感染は、他人ごとなのです。
これほど長期にわたってコロナ感染が生活にダメージを与えると予測した人は、いるのでしょうか。「紙と鉛筆」の話を以前記事にしました。何があっても生き抜く。どうやったら事態を好転させられるか。ここからが本題です。
小さい頃から母に言われ続けたことがあります。「生活のレベルを上げては行けない。」何の事か子供には、分かりません。「今は、理解出来なくて良い。覚えておきなさい。」子供の私は、「ふ~ん」と言うぐらいでした。
小さな個人事業主は、浮き沈みの激しい世界です。公務員のように安定した収入が保証されている分けではありません。大金を掴む時もあれば、借金に苦しむ時もあります。「儲けたら、儲け使いをする。」真っ先に消えるタイプです。
調子の良い時は、奢(おご)らず貯蓄をする。困った時の備えです。これは、両親に叩き込まれました。商売人でいられるのは、親のお陰です。木材商をした時に聞いた話しです。工務店が手形を発行します。手元にお金がその分残ります。これを儲けだと錯覚して自分の家を建てたのです。
笑い話にも成りませんが。家が完成するころには、夜逃げしました。怒濤のごとく支払いが回って来たのです。持ち慣れないお金を持った人の末路です。仕事があれば、回っていったのでしょうが無理でした。
教科書に武士は、質素倹約。貴族は、放蕩(ほうとう)して武士の時代になったのだと。一部は、合っています。平安時代は、390年続いたのです。江戸時代より長いのです。何が言いたいか。栄枯衰退は、世の習いです。幾ら繁栄しても終わりがあります。
贅沢をしたいから事業家を目指す人もいます。モチベーションとしては良いです。でも、それだけでは、成長に限界が来ます。自己の利益追求だけでは、すぐに消えます。一発屋になるのがせいぜいです。
商人は、倹約を旨とします。自分の能力以上の勝負はしません。