最近のパソコン講座ではBYOD(受講者のパソコン持ち込みOK)のところも多くなっていると思う。利用者から見れば運搬上のリスクはあるものの、家で使うPCで教えてもらえるのはありがたい事だと思う。
その反面教える側のスキルが問われるケースが一気に増える。Windows7はサポート終了を理由にお断りするとして、Windows10に限定してもPCメーカーによって起動後のデスクトップには宣伝やランチャーやらが出現し、それらは明かに処理速度を落とすし、メモリを食っているのである。初心者ユーザーは毎回、起動後にこれらのアプリを停止する作業を強いられ。親切にこれらを停止・削除する作業だけでも小一時間は必要であろうが、パソコン教室としてはそれをして上げるべきだと思う。
次に悩ましいのはデータの配布・回収である。ヴィルス被害を防ぐ為にもUSBフラッシュメモリを挿して〜というのは避けたい。昨今、AirDropというデータ送受信方法が新種の「痴漢行為」で話題になっているが非常によく出来た方法である。ただし、iOS、iPadOS、MacOSに限定されている機能でWindowsでは使えない。
これに対抗できる(上回る)機能がWindows10には備わっている。「近距離共有」がそれである。
だが、Apple社とは違いMicrosoft社は企業ユーザー目線でシステム設計されているせいで、ユーザー名、パスワードを当然の様に要求して来る。同じWi-Fiに同じアカウントで同一ユーザーが複数台のPCを使用するケースでも変わりはない様である。
AirDropの場合は「連絡先」アプリに登録されていれば(そうで無くても可能)簡単に受け入れられる。
実際に自室で複数のWindows10PCで近距離共有を試みたがそれぞれのPCによって見え方が違って来たのである。
結論から言うと、私のスキルレベルでは「近距離共有」までの道のりは遠かったのである。
by.yamazaki