商売には、止め時があります。事業をする時に決めます。始める時は、意気揚々だと思います。でも、会社には、終わりがあります。消費者に支持されなくなると、会社は潰れます。会社経営で資金繰りに苦労した事のない人はいません。
これは、小商いでも同じです。繋ぎ資金としてクレジットカードのローンを利用したこともあります。これが地獄の一丁目です。金利を考えたら分かります。自分の商売の利益が10%以下なのに10%以上のお金を借りたら確実にアウトです。
銀行からの融資は、健全です。サラ金と呼ばれる高利での借り入れは、絶対にNGです。自分の描いたビジネスモデルが崩壊したら、撤退あるのみです。会社の始め方より終わり方の方が難しいです。
一番悲しいのは、辞めるに辞められない状態です。ある会社の社長に言われました。「会社を仕舞うことが出来るのは、幸せだ」と。会社の倒産イコール破産。無理でも走り続けるしかない。傷口は、大きくなるばかり。引き返すタイミングを間違えると、閻魔大王に叱られます。
バブル崩壊の時に感じたことです。もう一度、景気は良くなる。今は、辛抱だと。それから20年は、失われた時代と言われました。借金返済に苦労した一人です。幾ら負債ができたら、撤退する。これを決めておきます。会社を始める時に撤退のルールを決めます。
どうしても、諦めきれないものです。引き際がその人の値打ちを決めると言っても良いです。
